Last Updated on 2021年3月20日 by hana_musi
INDUSTAR 69 F2.8/28mmは、元々CHAIKA 2というコンパクトなレンジファインダーカメラについていたロシア製レンズです。
l39マウントアダプター経由でミラーレス一眼で使用できますがフランジバックの関係で、無限遠が出ません。
それで改造して無限遠を出すわけですがその方法は、大きく二通りあります。
マウントアダプター側を削ずってフランジバックを調整する方法と鏡胴を削ってピントを出す方法です。
鏡胴を削って無限遠を出す方法で一本改造しした物を所有していますが
Lマウントの常 最短撮影距離が、長く80cm。
焦点距離28mmのレンズとしては寄れません。
そこで もう少し寄れるレンズを作りたくてヤフオクを出物を物色していたら何と2200円で手頃な物が落札できました。
使用感、塗装浮きなどありますが、光学系は、割とキレイです。
5月11日追記 >>
INDUSTAR 69 F2.8/28mmには、外見が同じでもLENSユニットが違うものが最低二つあることがわかりました。
レンズの構成は、一緒ですがレンズ自体は、厚みなどに違いがありレンズ単体の互換性はありません。
ユニットとしての互換性は、ありそうです。
左側が、今回購入して改造に使ったINDUSTAR 69 (※左のレンズの真鍮パーツと黒いビスは、改造後に取り付け)です。
後玉を固定するスクリュー環の形状と数が右の物とはことなります。
最短撮影距離80㎝のINDUSTAR 69 F2.8/28mmを広角マクロ並みの(最短撮影距離18cm)お出かけレンズに改造出来る方法。
ただ焦点距離28mmもM4/3マウントで使用すると56㎜の標準LENSになってしまいます、、、、、、が
無限遠もバッチリ出せます。
この改造は、上記画像の左側のタイプを使って行った個人的な覚書です
試される方は、自己責任でお願いします。
まず、ピント合わせ用の環に付いている三箇所のイモネジを時計用の極小マイナスドライバーで緩めて前環を外します。
この時、絶対にイモネジを外してはいけません緩めるだけです。
ネジが小さので、飛ばしたら(経験済み)探すのに大変な時間を費やす事になります。
前環を外したら本体に付いているピント位置を制御すると4mm長のネジ2本と前環に付いている同じネジ1本をマイナスドライバーではずします。
本体側のレンズに部分を時計回りに回すとレンズ部分の鏡胴が奥に入って行きます。この状態でマウント側を見るとレンズユニット調整用のイモネジが現れます。
このイモネジを緩めてレンズユニットを時計方向に回すとレンズユニットだけ動かすことが来ます
無限遠が出る位置まで調整してイモネジを締めます。
あとは、ピント前環の無限マークを合わせて取り付ければ(この時ピント制御用の4mmネジは取り付けません)完成です。
これで一応無限遠が出てマクロ撮影が出来るレンズにはなりましたが、
ヘリコイドをマクロ側に回し過ぎるとレンズ部分が外れてしまいます。
対応策として脱落防止の制御板を自作してみました。これで撮影距離20cm位で送り出しにロックがかかります。
マウントアダプターに着けた状態
このレンズは、主にパナのGX1で使いますので35mm換算で56mmになります。
以下がGX-1での撮影サンプルです。画像をタップするとフルサイズで表示されます。
20/6/3追記
m4/3では使い勝手の良さが際立ったINDUSTAR 69 F2.8/28mmだが
なるべく軽装で使いたかったのでnex-7との組み合わせを試してみた。
このレンズ、パンケーキタイプなのでコンパクトなnex-7との外見の相性は、good❗️
Bad!!
使ってみるとセンサーの違いかGX-1では気にならなかったパープルフリンジが発生してしまい結構醜いです。
ヘリコイド付きのMマウントアダプターを使うと10cm位まで寄れ等倍とまでいきませんがマクロとしても使えます。
モノクロ専用として割り切って使えば最良のスナップシューターではと思います。